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#author("2021-10-15T13:43:09+09:00","ocha","ocha")
[[How2HomekitRaspi]]
** はじめに [#qb11023a]
HomebridgeはオープンソースのHomeKit用ブリッジ(変換サーバ?)です。古いバージョンをこちら
[[How2HomekitRaspi]]
でも紹介しましたが、現在のバージョンを動かす方法をメモしておきます。
Homebridgeを動かすことで、HomeKitに対応していない機器のサポートが可能になり、さらにはプログラミングからHomeKitにアクセスすることが容易になります。
** Homebridgeが動く機器 [#pf5415d4]
Homebridgeのホームページはこちらです。
[[https://homebridge.io]]
ここにあるように、Raspberry Pi, 各種Linux, macOS, Windows, Docker (Linuxベースの簡易な仮想マシン環境?)でも動きます。
それぞれのインストール方法も書かれています。インストールは簡単です。
以下では、Raspberry Piでの一番簡単なインストール方法を説明します。
***インストール用SDカードを作る [#vaebc1df]
Homebridgeとプラグインなどを動かしてみると全体で400MBくらいのメモリを使用するようです。
Raspberry Piも525MB以上のメモリを搭載したモデルが良いと思います。
代位1世代のRaspberry Piは256MBだったので無理かもしれません。
今なら、Raspberry Pi 4かRaspberry Pi zero wが良いと思います。
以下ではzeroで試します。
まずは、Raspberry pi zero wとmicro SDカードを用意します。
次に、Raspberry Pi OSのページからSDカード用のインストーラプログラムPi Imagerをダウンロードします。
macOS用、Windows用、Linux用などあるので、適したものをダウンロードします。
https://www.raspberrypi.com/software/
このRaspberry Pi Imagerを動かします。
https://assets.raspberrypi.com/static/md-bfd602be71b2c1099b91877aed3b41f0.png
Storageのボタンで、使用するSDカードを選択します。
通常は、Choose OSのボタンで、Raspberry Pi OSをインストールするのですが、ここで、
+ Other specific purpose OS
+ Homebridge
の順番で選択を進めると、Raspberry Pi OSがインストールされて、同時にHomebridgeもインストールされます。
Homebridgeの動作に必要な最新のNode.jsもインストールされます。
#ref(imager_homebridge.png);
** micro SD cardの選び方 [#t1786a4d]
SDカードでシステムを動かすのは無理があるのか、安価なSDカードを使うと割と頻繁に動かなくなります。
ファイルシステムにエラーが出て、起動しなくなります。
サーバーとして2-3ヶ月くらい使ったところで、起動しなくなるSDカードが2-3枚ありました。
大手メーカーの少し高めのカードを使った方が良いとおもいます。
さらには、「産業用」「業務用」などの名前のついたSDカードもあります。
そういう製品を選ぶと少しは安心です。
容量は8GBもあれば十分です。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07YPJZX67/
https://www.amazon.co.jp/dp/B085GB4SQG/
**SDから起動する [#c7bd05a0]
用意ができたらSDをRaspberry Piに取り付けて起動します。
この時、画面に接続していると以下のようなメッセージが出ています。
#ref(pizeroboot2.png);
この状態で、Raspbery PiはWiFi基地局として動いているので、iPhoneなどから接続します。
**WiFiの設定をする [#x6de0e22]
このSDカードをRaspberry Pi zero wに差し込めば、すぐに起動します。
でもWiFiの設定ができていないので、
通常は、Raspberry Pi zero wにディスプレイやキーボードを挿して、この後の設定を行います。
Raspberry Pi zero wに挿す前に、SDカードの上でWiFiの設定もしておけば、この先の作業がネット経由で可能です。
ディスプレイやキーボードの用意が不要です。
ちなみにこのテクニックは、通常のRaspberry Pi OSでも使えます。
Raspberry Pi Imagerが作成したSDカードをmacOSやWindowsに挿すと、bootという名前のFATのボリュームがマウントされます。
(SDカードを作成した直後はbootはマウントされていませんが、一旦外して、再度挿し込むと認識されます)
macOSならば、/Volumes/bootというドライブがマウントされます。この中にsshというサイズゼロのファイルを作っておきます。
また、wpa_supplicant.confというテキストファイルを作成して、WiFiの設定をしておきます。
一連の作業をシェルコマンドで実行すると:
% cd /Volumes/boot
% touch ssh
% vi wpa_supplicant.conf
そしてwpa_supplicant.confに以下の内容を書き込みます。
country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid="<SSID>"
psk="<パスワード>"
}
詳しくはこちらを参照してください。
https://qiita.com/mascii/items/0d1a280ac58ed8f6f999
Raspberry PiのWiFiは高速な5GHzに対応してます。でもアンテナは小さくて性能が良くないので、場合によっては電波が届きやすい2.4GHz WiFiで接続した方が良いかもしれません。
*** Raspberry piにssh接続する [#l2a9a390]
WiFiの設定が終わったら、SDカードを取り出して、Raspberry Pi zero wに装着して、Raspberry Piを起動します。
この設定で、Raspberry pi zero wはDHCPサーバからアドレスをもらって起動します。
どのアドレスをもらったかは、研究室のルータ(これがDHCPを担当してます)に接続して調べてください。
後々に必要ならばRaspberry Pi OSの設定で固定アドレスにします。
Raspberry Pi OSのデフォルトでは、piというユーザが設定されています。初期パスワードはraspberryです。
ssh pi@192.168.108.xxx
として接続します。(アドレスは単なる例なので実際に合わせてください)
これで各種設定ができるようになります。
*** Raspberry piのHomebridgeに接続する [#l80bb978]
特に何も設定しなくても、Raspberry Piの電源を入れただけの状態で、Homebridgeが起動しているはずです。パソコンのwebブラウザから、
http://192.168.108.xxx:8581/
に接続します。Homebridgeが見えているはずです。
設定直後のアカウントとパスワードはどちらもadminです。
#ref(homebridge_web.jpg);
ログインした後で現れるQRコードを使ってiOSやmacOSのホーム.appからこのHomebridgeを登録できます。
またこの後のメニューで、Homebridge関係のプログラムを再起動したり、さらにはRaspberry Piを再起動したりシャットダウンすることもできます。
電源を切る前には、シャットダウンしておきましょう。